5スロの浸透で低貸しスタイルが発展コラム
5スロの浸透でパチスロの在り方が少しずつ変化してきた昨今。2010年前後から広がりを見せる低貸しスタイル。今回は5スロについてちょこっとお話したいと思います。
5スロの発展
低貸し(5スロ)パチスロが出始めたのは2010年前後からです。店舗経営者やパチスロ関係者は、こんなものは流行らないと言っている方が大半でした。しかしそんな予想をあざ笑うかのように、低貸しは市民権を得て広まっていきました。
今では設置台数の割合から見れば20スロより稼動がある店舗は珍しくなく、低貸し専門のユーザーも多数存在します。代表的なのは10スロ、5スロ、2スロで、一番低貸しとしての設置店、設置台数が多いのが5スロです。
どうして5スロが広まったのか?
理由は簡単で、単に20スロの投資スピードが時代に合っていないからです。ノーマルタイプならともかく、現在のATやART機は時速15,000円ペースで消えていきます。例え投資の先に勝ちが待っているとしても、毎回3万~5万円勝負なんて持たないのは当然です。
5スロは機種にもよりますが、大体3,000円~2万円の範囲で遊べます。2スロならば1万円あれば、余程酷いことにならない限り一日持ちます。ギャンブル性が上がりすぎて、ユーザーは低貸しに場を移したのです。
5スロのちょうど良さ
AT機やART機は強いゾーンは大体100G~200G毎にやってくるので、5スロだと1,000円でそのゾーンが狙えます。バランス感が一番良いのが5スロだと思うユーザーの増加が、今のパチスロ店の現状を作っています。
設定的にいうと20スロより低設定が多いのですが、そもそも現行機種は設定より引きが重要です。別に設定1でも5スロならいいやと気楽に打っている方が多く、また余暇に使える予算的にも5スロ位のレートが今は適正だとユーザーは判断しているのです。
感覚の違いが流れを変えた
低貸しが始まりユーザーが気付いたのが、20スロというレートの激しさです。昔は20スロしかなかったので疑問にも持たなかったレートが、時代とともに求められるレートが変わってしまったのです。5スロの登場はパチスロユーザーの金銭感覚にも変化を与えました。反面、20スロの博打性を強調してしまったのです。
そうなると毎日打っている常連のお年寄り程、低貸しに流れていくのは当然の帰結でした。年配の方は勝ちに来ているのではなく、長く遊びたいんだという方が多かったのかもしれませんね。
これからの低貸しスタイル
個人的にはこの先も低貸し人気は衰えず、どんどん加速していくことになると思います。しかし爆裂4号機が出る前は、パチスロは20スロでも1万円で十分楽しめる遊びでした。結局のところ時代が正常な流れに戻っているだけで、皆がパチスロに使えるお金は今も昔も1万円程度でしょうね。
レジャー白書2014:引用
1年間におけるパチンコの平均活動回数は、前の年からほぼ横ばいの27.5回。年の平均費用7万3,200円。
1回当たりの平均費用は2,660円。