海外で人気の高い、高性能な日本のパチスロ実機まとめ
国内ではリユースされたパチスロ台が、中古市場に出回り、中古パチスロ実機として皆さんの手に渡ります。
使わなくなった後も、専門の業者に引き取られることで、リサイクルされています。
では海外ではどのようのパチスロ実機がリユースされているのか。
というのが今回のお話です。
まずはホールに設置されていたパチスロ台が、国内でどのように扱われているのかからお話したいと思います。
ホールから撤去されたパチスロ台のその後について
メイドインJAPANの機械製品は、海外でも高い信頼を得ています。
中古機器なら、なおさら性能も高く安定性があり、壊れにくい製品が求められています。
多くの国から高い評価を得ている日本の機械製品ですが、パチスロ機も例外ではありません。国内で流通したパチスロ機は様々なかたちでリユース/リサイクル/リデュースされています。
リサイクル製品の原材料
部備品パーツを素材ごとに分離して、リサイクル製品の原材料にすることがあります。プラスチック/鉄/銅/鉛/木材など、1台のパチスロ台にはさまざまな資材が使われています。専門の工場などで個々に分解され、新しい製品を作るための材料として生まれ変わっています。
中古品としてリユース
私達のような専門業者が、ホールで役を終えたパチスロ台を引き取り、家庭用ゲーム機としてリユースしています。まだまだ使える丈夫な製品なため、正しくメンテナンスをすることで、10年/20年と遊べるゲーム機になります。パチスロ台のようにカスタマイズできるゲーム機は世の中に少なく、特別な家庭用ゲーム機とも言えます。
互換性のあるパーツや部品を使うことでリデュースされた製品
パチスロは、メーカーや筐体が同じであれば、使われている部備品は共通しています。破損や故障時の修復に使われたり、他のメーカーであっても互換性のあるパーツが存在するため、無駄にパーツの製作をする必要がありません。使い回しや加工ができる点が優れており、メーカーも率先して下取りを行い、不要物がならないよう努力しています。
海外でどのように再利用されているのか
海外に日本のパチスロ台がそのまま渡る事はとても稀なことで、基本的には「リサイクル製品の原材料」として渡航します。日本製パチスロ台として海外へ輸出できない理由は幾つかありますが、大きくは以下の3つでしょうか。
対象国がギャンブルを禁止している
日本も公営ギャンブル(競馬/競輪/競艇/オートレース)以外は禁止されていますね。
製品が大きく、数量も限られるため、コストが高くつく
同じ製品を何百台、何千台と集めるのは正直難しく、流通量の確保ができないため、安定供給の確保が難しいと言えます。
著作権などの問題
中古市場に出回ったといえども、その権利が放棄された訳ではありません。ですが海外に渡ってしまうと、メーカーや著作者に意に反しその権利が侵害される可能性があります。
そのため、「リサイクル製品の原材料」として海外に渡るというのが現状です。
ですが海外へ流通することもあり、実際に海外ファンもいるのも事実です。
海外でパチスロ台はさまざまなカタチで再利用されています。
原材料としての再利用
信頼性の高い日本製パーツ、または信頼性の高い日本製品に使われていたパーツとして安心があるようです。
日本の様な自宅ゲーム機として楽しまれる
日本の中古パチスロと同じ扱い方ですね。自宅に設置して遊ぶのを目的とした、ゲーム機としての再利用です。
商業用としての再利用
これは非常にグレーゾーンというか...ほぼアウトなお話なのですが、レンタルを軸に再利用されることもあります。
日本のパチスロ機が流通する国
日本のパチスロ機が流通する国は、原則「ギャンブル」がOKとされている国です。パチスロ機をそのままの状態で渡航させる際、各国の税関が検査します。その際に、「これはギャンブルに使われるマシン」と判断されたとき、NGの国では入港できません。よってギャンブルが認められた国/地域のみに限定されます。
日本以外でギャンブルが禁止されている国は、世界で70ヶ国程度あるそうです。アジアや中近東、アフリカ圏が多く、ヨーロッパの一部もギャンブルが禁止されている国があります。しかし、カジノはOKだけどギャンブルは禁止(中国のような)といった国もあります。(※中国は2014年に解禁との噂もありましたが、詳細は不明。)モナコではギャンブルOKだけど、自国民はNGといった例もありますね。
そのため、主に英語圏の国、ヨーロッパあたりに流通している事が多いです。正規品ではなく、一部加工された状態(その国の仕様に合わせて)で出回ることが多く、筐体を見ると「多分...あれだよね」と推測ができるものから、リールまで完全に加工してまったく何の機種かすら解らないものもあります。
海外で人気の高い機種
海外でも支持の高い日本のパチスロ機をいくつかご紹介。
ターミネーター
言わずと知れた、世界の名作映画をモチーフにした作品ですね。誰もが知っている作品とのタイアップなため、演出や筐体などが海外ウケの良い作品だと言えます。
パルサー
日本でもそうですが、ゴチャゴチャしていないため、馴染みやすい機種のようです。「カエルの王様」はどこの国でも老若男女に愛されているようです。
アラジン
原作の物語自体がメジャーなため、海外の方にも好感を持ちやすい機種だと言えます。アラジンの世界観は大人子供問わず、夢見る人にドラマを見せてくれれますね。
ジャックポット
海外のスロットマシンによく似た構成であることが大きな理由だと思います。ベターなスロットマシンの代表格なため、海外ではこれがスロットマシンなんだという認識かもしれません。
海外で人気のあるパチスロ台の特徴は意外にも単純明快です。
英語表記であること
英語表記であることの大きな理由は、和製英語であっても、「意味の通じる」製品だからです。私達も海外製品を手にする機会があると思いますが、意味の解らない製品でかつ機械だと困惑したり馴染みにくいと感じてしまうと思います。そのため、誰にもで解りやすいという理由から、英語表記が好まれる理由になっています。
名のしれた作品とのタイアップ製品であること
名のしれた作品(スターウォーズ/007/サンダーバードなど)とタイアップしているパチスロ台も人気があります。昨今では映画やゲームなど、様々なタイアップ機が多いため、海外ウケの良い製品が多いとも言えます。バイオハザードやガメラ、スパイダーマンやバットマンなど、メジャータイトルが好まれるようです。
カジノやギャンブルを連想させるマシンであること
古いタイトル(EVE/ダイバーズ/バニーガール/ドリームセブン)が多く、現存しているマシンは日本ではかなり少ないと思います。日本のパチスロは、元はアメリカのスロットマシンが由来なため、アメリカやカジノを連想して作られた機械も多くあります。そのため、逆輸入のようなイメージですが、日本製海外版パチスロ実機の様な印象のあるパッケージが好まれます。
また、大人が遊ぶゲーム機としてでなく、子供も気軽に遊べるマシンなども喜ばれるそうです。キャラクターの可愛いものだったり、ゲーム作品とのタイアップマシンだったり、液晶普及後は液晶製品なら何でもありみたいなときもあったようです。「解りやすい」「馴染みやすい」ということが、人気になるための大きな理由になるようです。
コアなファンもいる海外パチスロユーザー
日本とは違い、土地も広く自宅のガレージや一室にゲームルームを作る強者もいます。日本にもパチスロを愛してやまないコアファンがいますが、海外も負けじと自慢の部屋を改造して、常にパチスロと時間を過ごす人も...
自らのコレクションをつくるため、わざわざ日本に来て買っていく...なんて人もいるそうです。兄弟マシンや後継機などが出る度に、ドキドキとワクワクが彼らを動かす原動力となっているのでしょうね。
日本のパチスロ機が持つ技術の高さに惚れたことで、収集している人もいるようです。技術介入の高い日本のパチスロは、「SKILL SLOT」とも呼ばれています。ゲーム性や性能が高い日本のパチスロ台が、そう呼ばれているのがちょっと嬉しいかもです。
インテリアとして、ストレス解消のひとつとして、使う人によっては様々な用途がるのは発見ですね。世界中から認められたパチスロ台は、ある意味、日本のユニークな作品とも言えます。
ダーツやポーカーを楽しむように、スロットを楽しむという明るい感じが伝わってきます。
海外における今後の日本のパチスロについて
正直、世界の中ではまだまだ認知度の低いパチスロ台が、今後どのように世界に羽ばたいていくのか気になります。ギャンブルという枠で広がるのか、家庭用ゲーム機として広がるのか、さまざまな可能性が秘めているとは思いますが、決して簡単な道でもないと思います。
各国のルールにしたがって、いろいろなケアやアフターが整い、製品を流通させるインフラがどの程度まで整うのか。またメンテナンスや販売店/代理店などの設置や教育なども必要になってくるでしょう。
日本国内においても厳格なルールや規制がある中、あの手この手で頑張るメーカーも、届き苦し紛れのグレーなニュースもありました。そういった事から早く脱却し、いつまでもグレーな業界にならないためにも、ホットで明るいニュースが欲しいものです。
「世界のパチスロ」と言われる日が来たときは、満面の笑みを浮かべて「凄いだろ」と自慢したいですね。
「性能が良く」「信頼のできる」日本生まれのパチスロ機が、世界で活躍する日を楽しみにしたいと思います。